子供にひらがな・カタカナは何歳から教えるべき?
子供が文字を覚えるようになる環境づくりやおすすめのグッズはある?
- 「文字は何歳から教えるべきか?」について私が思うこと。
- 子供が自然に文字に興味を持つための環境づくりについて。
- 未就学児に文字を教える時に、気をつけたいこと。
hiyoko
この記事を書いている私は、2019年に双子の女の子を出産、現在子育て中。双子妊娠や双子育児について、実際の経験に基づく情報を発信しています。
「何歳から文字を教えるべきか?」
については、育児法によって考え方が違っていて、何が正解かわからないところです。
結局、我が家では、文字を無理に教え込むこともなく、遠ざけることもなく、文字に触れられる環境だけを用意して、子供たちが興味を持つのを待ちました。
結果、双子の娘たちは、3歳半頃に文字に興味を持ち始め、あっという間に、ひらがな・カタカナを全て覚えてしまいました。
4歳を過ぎた今では、簡単な本なら一人で読んでいます。
年齢的に特別早く読めるようになった訳ではありませんが、教える苦労はなく、自ら覚えてくれたので、親としては楽でした。
今回の記事では、娘たちがひらがな・カタカナを読めるようになるまで、私が行った環境づくりや働きかけについてご紹介します。
また、「何歳から文字を教えるのがベストか」という疑問についても、私が感じたことを書いています。
文字は何歳から教えるべき?
字を早く教えるメリット・デメリット
未就学児に、早い時期から字を早く教えることについては、メリット・デメリットがあると思います。
字を早く教えるメリット
- 小学校入学までに時間があるので、ゆっくり学習できる
- 自分で本や図鑑を読めるようになるので、知的好奇心が高まる
- 親としては安心
字を早く教えるデメリット
- 幼いので覚えるのに時間がかかる
- 五感や右脳を使った活動が疎かになる可能性がある
私は、幼児期には、勉強よりも、体全体を使った遊びを存分にすることの方が大事だと思っています
ただ、幼稚園のクラスメイトにも、年少から公文や学研などに通い始めている子も多く、置いて行かれないかも心配・・。
小学校に入学して、周りと比べて勉強に劣等感を持つとこからスタートするのは避けたいなぁと感じています。
メリット・デメリットが両方考えられるため、何歳から文字を教えるかどうかは悩みどころです。
教育法により、考え方は様々
文字を何歳から教えるべきかについては、教育法によっても、様々な考え方があります。
早く教える派(ドーマン・メソッド)
アメリカのグレン・ドーマン博士の研究により始められた、ドーマン・メソッドでは、赤ちゃんに文字を教えます。
右脳教育で有名な七田式も、フラッシュカードやドッツカードでドーマン・メソッドを取り入れています
私もこの本に影響されて、双子たちが1歳の頃に、ひらがなや漢字のカードを作って見せたことがありました。
ひらがなより、漢字の方が特徴があって覚えやすいようで、いくつかの文字は読めるようになりました。ただ、教え続けないとすぐに忘れてしまいます。
0〜2歳くらいの時期は、字を教えることに時間を使うよりも、もっと五感を刺激する遊びをした方が良いと思って、すぐにやめました。
ゆっくり教える派(シュタイナー教育)
ルドルフ・シュタイナーによって提唱されたシュタイナー教育では、7歳までは文字や計算を教え込むことはしません。
「子どもの成長では、命の働きが本来持っている成長に必要な時間が決まっている」という考えから、
- 0~7歳 …「からだ」身体を育てることが一番大切な時期
- 7~14歳 …「こころ」感情を育てることが一番大切な時期
- 14~21歳 …「あたま」思考を育てることが一番大切な時期
シュタイナー教育としては、この「順番」を守ることが大切だと言われています。
幼児期は、知識を教え込むよりも、五感を使う実体験が大事だというのは賛成。
文字などの左脳を使う活動よりも、絵やイメージなど右脳を使った活動を大切にしたいです。
ただ、生活環境から文字・数字を取り除くというのは、現実的ではない気がします。
娘たちを見ていても、4歳前後くらいが、文字、数字をはじめ、身の回りのあらゆることに対する知的好奇心の高まりを感じる時期。
あえて文字を遠ざけることは、学習の機会を逃しているようでもったいない気がします。
子供の興味に合わせる派(モンテッソーリ教育)
モンテッソーリ教育では、敏感期と呼ばれる「子供が何かに強く興味を持ち、集中して同じことを繰り返す、ある限定された時期」を大切にしている。
文字を読む敏感期は、だいたい4歳〜5歳半だそうです。
★参考本:3~6歳までの実践版 モンテッソーリ教育で自信とやる気を伸ばす! 藤崎達宏
娘たちも文字を読み始めたのは3歳半を過ぎた頃。
それまで文字を見せても反応が薄かったのに、読み始めてからは、ひらがなもカタカナもあっという間に覚えてしまいました。
その様子を見て、敏感期というのはある、と感じています。
早期教育よりも適時教育がベストでは?
娘たちの発達の様子を見ていて感じるのは、文字についても、子供の発達に合わせてふさわしい時期に教える、適時教育がベストではないかということ。
赤ちゃんから教えるというのも、7歳までは文字や数字に接しない環境にするというのも、どちらも極端すぎる気がします。
教育法の中では、モンテッソーリ 教育の考え方が、私には一番しっくりきました。
なので、私は、文字に触れられる環境を準備しつつ、子供たちが積極的に興味を示すまでは、気長に待つという方針で行くことにしました。
子供が文字に興味を持つための環境づくり
私が、娘たちが文字に興味をもつために行っていた環境づくりをご紹介します。
ひらがな・カタカナのあいうえお表を貼っておく
我が家では、娘たちが1歳の頃に、部屋にひらがな・カタカナのあいうえお表を貼りました。
しばらくは、あいうえお表に書いてあるイラストを指差して、名前を言ったり、楽しんでいました。
(全く興味を示さなかったり、ふざけて剥がそうとするので、片付けてしまった時期もありました。)
3歳を過ぎて、「あいうえお・・」と読み始めたので、一緒に縦や横に読んだり、家族やお友達の名前の文字を一緒に探したりしているうちに、あっという間に覚えてしまいました。
一般的にひらがなを読めるようになる3歳よりも少し前から、あいうえお表を貼っておくと、文字への興味を刺激できるように思います。
★おすすめ★インテリアを邪魔しないお洒落な「あいうえお表」↓
娘たちは、ひらがなとカタカナをほぼ同時に一気に覚えてしまったので、カタカナ表も一緒に貼っておくのをおすすめします。
絵本を読むときに、ひと工夫
絵本に優る知育はないと思っているので、娘たちには、0歳の時から沢山の絵本の読み聞かせを続けてきました。
その際、少しだけ、文字を意識させる工夫を続けてきました。
それは、タイトルだけは一文字一文字、音と一致する文字をゆっくり指でなぞって読むこと。
タイトルはカラフルな大きい文字で書いてあるので、小さい子でも意識を向けやすく、効果的だと思います。
0歳・1歳のときは、文字に反応はしませんでしたが、2歳ごろから、興味のある文字をいくつか認識し始めました。
指でなぞるのはタイトルだけ。本の中身は絵に集中してもらって、楽しく読み聞かせします。
あいうえおの絵本
楽しく文字に親しめる絵本も、たくさんあります。
1〜2歳の頃は、絵を見て楽しめますし、3歳前後からは、文字にも興味を示し始めます。
あいうえお絵本も、無理に教え込むことはせず、子供の興味に合わせて楽しく、がポイントだと思います。
娘たちと楽しんだ、おすすめの「あいうえお絵本」を紹介します。
「あいうえおのえほん」いもとようこ
いもとようこさんのイラストが可愛らしい、あいうえお絵本です。
双子の娘たちは、1〜2歳頃にお気に入りでした。
どんな動物が、どんなことをしているか、一緒にお話しながら読むことで、たくさん言葉を覚えました。
大型絵本で、大きな文字であいうえおが書いてあるので、文字を意識するきっかけにもなったと思います。
あっちゃんあがつく: たべものあいうえお
食べ物のイラストがユーモアたっぷりで面白く、1ページ1ページ最後まで楽しめます。
一つのひらがなごとに、イラストに短い文章が添えられています。
(あっちゃんあがつく・・いっちゃんいがつく・・)
最初は親が読んであげますが、字を読めるようになってきた子供が、一人で読むのにも良い本です。
すなもじ あいうえお
あいうえおの五十音に、ザラザラ加工がされた絵本です。
これ1冊で、モンテッソーリ 教具の「砂文字板」のような使い方ができ、触覚から文字の理解を深めることができます。
文字を書く練習にも、役に立ちます。
プリキュア図鑑
カタカナを読み始めた双子に、自分で本読みを楽しんでほしくて買ったのが、プリキュア図鑑。
プリキュアの名前が、ひたすらカタカナで書かれていて、読む練習になります。
幼稚園のお友達の影響で、プリキュアに興味津々なので、一生懸命読み込んでいます。
子供が興味ある分野の本を与えるのは、大事ですね。
未就学児に文字を教える時に、気をつけること
我が家では、就学前から、文字に興味を持つ環境を用意して、3歳半くらいで読めるようになりました。
自分で本や図鑑を読み始めた娘たちを見て、親としては嬉しく思います。
その反面、まだ未就学児なので、幼児期に大切にすべき活動とのバランスを崩さないように気をつけたいとも思います。
私が意識している点をご紹介します。
過剰に褒めない
子供は、親に褒められたことを、一生懸命やろうとするものだと思います。
我が子が字を読んだり、書いたりすると、親としては嬉しくて、つい過剰に褒めてしまいがちです。
すると、字の読み書きにどんどん興味を示すかもしれませんが、それは子供の内から湧いてきたものではなく、親に誘導された行動かもしれません。
子供が文字を読み書きするのが嬉しくても、「できたね」「上手に読めたね」くらいの声かけにして、大袈裟に褒めすぎないように気をつけています。
体、五感を使った遊びを大事にする
幼児のうちは、体全体を使って五感を刺激するような活動を大切にしたいです。
文字の読み書きに触れる時間を少しずつ取りつつも、外遊びや工作などの時間が疎かにならない程度にとどめたいと思います。
絵への興味を失わせない
字への興味が行きすぎて、絵を描くことへの興味が失われないようにも、気をつけたいものです。
双子の娘たちも、字を書くことに興味を持った4歳頃、絵よりも字ばかり好んで書くようになった時期がありました。
幼い子供にとっては、文章よりも絵の方が、ずっと自分を自由に表現できる手段だと思います。
様々な画材を用意したり、色々な描き方を一緒に試したり、絵を描くことが楽しいと思ってくれるような、働きかけを続けていきたいです。
読み聞かせをやめない
子供が字を読み始めると、「絵本を読んで」と言われた時に、つい「自分で読んでみたら?」と言ってしまいがちです。
しかし、ここで読み聞かせを続けるかどうかが、子供を本好きにするか本嫌いにするかの別れ道だと、この本に書いてありました。
文字が拾い読みできるようになる、あるいは、何かの文字を読めるようになると、大人は「もっともっと」とつい、文字を教えようとします。それを絵本にまで広げてはいけないのです。文字が少しわかるようになったら、「もう字が読めるんだから」と突き放してしまいがちです。せっかく絵本好きになっても、ここがUターンのポイントなのです。
p140 「子育てを感動にするおもちゃと絵本」藤田篤
絵を見て空想する力は、四、五歳から伸び始め十歳、十二歳まで伸び続けます。だから、その時期は、聞いて想像することが子供たちにとってはとても楽しいのです。ぜひ、十二歳までは、耳で聞くお話を楽しむ時間を作ってあげていただきたいと思います。
自分で読んではいけないのではありません。車輪の両輪のように、絵本を耳で聞く楽しみと、自分で読んで楽しむこととを並行して経験させるのです。そうすると。夏の朝顔やひまわりのように、想像力という花が、きれいに、そして立派に咲いてくれるのです。
p142 「子育てを感動にするおもちゃと絵本」藤田篤
4、5歳の子供では、字を読めると言っても、拾い読みをするので精一杯。読みながらだと、お話の世界を空想できなくなってしまうそう・・。
確かに、娘たちの様子を見ていても、絵本を自分で読むときは、字を追うことに一生懸命で、お話を楽しむ余裕はなさそうです。
親子で絵本を楽しむ時間は、子育ての中でも、最も幸せを感じられる時間のひとつ。
年齢によって、本の内容をステップアップさせながら、小学生になっても、読み聞かせの習慣はまだまだ続けていきたいと思います。
まとめ
この記事では、何歳から字を教えるべきかについて、私が感じたことや、文字に興味を持つようになる環境づくりについてご紹介しました。
字の読み書きについても、大事なのは、
- 親は環境を用意すること
- 子供の興味に合わせて待つこと
- 過剰にならないようにバランスをとること
だと思います。これは育児の多くの面で共通することだと思います。
今回は主に字を読むことについてまとめました。また、字を書くことについても我が家の取り組みをご紹介したいと思います。
以上です。