双子でもジーナ式ネントレはできる?
双子のジーナ式で注意するところは?
- 双子こそ!ジーナ式がおすすめな5つの理由
- 双子ならではのジーナ式の難しさと注意点
- ジーナ式ネントレを成功させるポイント
- ジーナ式のデメリットだと思うこと
双子でもジーナ式ネントレ(睡眠トレーニング)はできます。
むしろ、双子や三つ子など多胎児家庭こそ、ジーナ式で育児が信じられないくらい楽になります。
ジーナ式を取り入れることで、赤ちゃんたちの睡眠リズムを合わせられ、親の休息時間を確保することができるからです。
我が家の双子育児では、夜泣きに悩まされて、生後6ヶ月頃から本格的にジーナ式を取り入れました。
始めるのが遅かったので、苦労した面もありましたが、
現在、2歳の娘たちは、ほぼ同じ時間に寝起きし、添い寝なしでも二人で寝てくれます。
ジーナ式のおかげで、寝かしつけや夜泣きに悩まされる時間が少なくなり、大変な双子育児もなんとか乗り切れました。
今回の記事では、双子のジーナ式ネントレについて、私の経験から、おすすめする理由や・双子ならではの注意点・デメリットなどについてまとめます。
ジーナ式ネントレとは?
ジーナ式は、イギリス生まれのカリスマ・ナニー(乳母)、ジーナ・フォードさんが提唱する育児メソッド。
世界各地の300人を超える赤ちゃんとその家族のお世話をした生の経験に基づいています。
「赤ちゃん主導」の育児ではなく、スケジュールに沿って、日中の授乳や睡眠時間を親が管理します。
それにより、赤ちゃんが早い時期に正しい睡眠リズムを身に付け、夜泣きを最小限に抑えることができます。
ジーナ式の特徴
- 赤ちゃんの睡眠や食事の自然なリズムに合わせた独自のスケジュールで生活する
- 日中の授乳や睡眠時間を親が管理する→赤ちゃんの夜泣きを最小限に抑える
- 抱っこや添い寝で寝かしつけない→赤ちゃんに間違ったネンネのサインを教えない
- 暗く静かな部屋で寝かせる(6ヶ月以降は一人で寝かせる)
★詳しいやり方は、この本に書いてあります↓
ジーナ式に取り組むには、この本は必読。
月齢に合わせたスケジュールや、困った場合の様々な対処法が書いてあります。
双子こそ!ジーナ式がおすすめな5つの理由
二人の生活スケジュールを合わせられる
双子育児を楽にするために、一番重要なのは、双子の生活スケジュールを合わせることです。
一緒に寝起きしてくれれば、二人が寝ている間に、家事をしたり、休息をとることができます。
そのためには、それぞれの赤ちゃんの要求に合わせて、睡眠や食事をさせるのではなく、親の決めたスケジュールで生活させる必要があります。
赤ちゃんの月齢に合わせて、どのようなスケジュールが適切なのか、ジーナ式がわかりやすい指標になります。
二人同時でも寝かしつけが簡単
双子を抱っこや添い寝で寝かしつけるのは、体力的にとても厳しいです。
ジーナ式では、抱っこや添い寝で寝かしつけることはしません。
赤ちゃんが完全に寝入る前に、自分のベッドに寝かせ、一人でも寝付けるように教えていきます。
このやり方が定着すれば、二人同時でも楽に寝かしつけが可能です。
二人寝なので抵抗感が少ない
ジーナ式では、生後6ヶ月までは親と同室で、生後6ヶ月以降は親と別室で、赤ちゃんを一人で寝かせます。
日本人の感覚では、この「赤ちゃんを一人で寝かせる」ことへの抵抗感は大きいです。
双子の場合、「二人で寝てね〜。」となるので、赤ちゃんを一人で寝かせるよりも、ずいぶんと気が楽です。
双子を育てるには、このやり方しかないと腹もくくれますし、気持ちの上では、ジーナ式に取り組みやすい環境と言えます。
機嫌が良いのでお世話が楽
ジーナ式でしっかり睡眠が取れている赤ちゃんは、起きている間はご機嫌です。
スケジュールがあるので、眠くてグズグズ機嫌が悪くなる前に、早めに寝かしつけることができます。
機嫌が良ければ、成長とともに、ママが離れても二人で遊ぶようになってくれるので、お世話が楽です。
他の人にお世話を頼みやすい
二人の赤ちゃんのお世話は、頼まれる人も大変です。
でも、時々は、誰かに預けて、ママもリフレッシュしたいですよね。
我が家のパパも初めての育児でしたが、ジーナ式のスケジュールがあることで、お世話の手順を説明しやすく、安心して預けられました。
赤ちゃんたちも、いつもと同じ手順、時間帯でお世話してもらえるので、落ち着きやすいです。
ジーナ式・・双子ならではの難しさと注意点
次に、双子の娘たちに、ジーナ式のスケジュール育児を実践してみて、私が気づいた、双子ならではの難しさや注意点について書きます。
スケジュールをこなすのが慌ただしい
双子のジーナ式育児は、スケジュールをこなすのが慌ただしいです。
お世話は二人分なのに、時間は二倍ないからです。
赤ちゃんの月齢が小さく、機嫌よく起きていられる時間が短い時ほど大変です。
私も時間内に、二人分の授乳やオムツ替えを済ませられずに、眠くなった二人がぐずり出してしまうこともよくありました。
離乳食が始まると、慌ただしさに拍車がかかります。
月齢が小さいときは、できるだけ、誰かサポートを頼めるといいですね。
二人のスケジュールがずれた時の対応に悩む
二人の赤ちゃんの生活スケジュールがずれた時、一気にお世話が大変になります。
二人の生活スケジュールがずれる原因は、主に次のふたつ。
- 一人が予定の時間に寝つかない時
- 一人が予定よりも早く起きてしまった時
これらは、朝寝も昼寝も光漏れを防いだ暗い部屋で寝かせることで、かなり防げます。
暗くする→寝る、明るくする→起きるというパターンが定着するので、親が睡眠時間をコントロールできるからです。
それでも、ずれてしまう時は、次のように対応していました。
- 一人が予定の時間に寝なかった場合→睡眠時間が短くなっても、予定の時間に一緒に起こす
- 一人が予定の時間より早く起きてしまった場合→あまりにも早い時は、もう一度寝かしつけにチャレンジ。
それでもダメな時は、次に寝る時間で合わせる。
月齢が小さいうちは、予定より睡眠が短かったり、活動時間が長すぎたりすると、不機嫌になって大変です。
赤ちゃんの体力がついてくれば、スケジュールが多少ずれても大丈夫になるので、二人を合わせやすくなります。
安全確保には、より注意が必要
ジーナ式では、赤ちゃんを一人で部屋に寝かせるので、安全の確保に気を使います。
二人の赤ちゃんを一緒に寝かせる場合、より注意が必要です。
寝返りを始めた双子の赤ちゃんが、乗っかりあって、窒息した事故もあると聞きます。
寝返りを始めた双子を、同じベッドや布団に寝かせるのは危険です。
別のベッドに寝かせるか、二人の間に仕切りを入れる必要があります。
我が家は、寝返り後は、畳に布団スタイルだったので、二人の間に段ボールをつなげたものを入れていました。
(これで布団から落ちて泣くのも防げました。)
ベビーモニターや監視カメラがあると、さらに安心です。
ジーナ式ネントレを成功させるポイントは?
月齢ごとの成長に沿った、細かいスケジュールのあるジーナ式。
詳しいやり方は、カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座 をご覧ください。
ここでは、「成功のためにこれだけは外せない!」と私が思うポイントをあげます。
暗室を作って光を一切遮断。音は大丈夫。
まだ睡眠リズムの確立されていない赤ちゃんは、少しの光刺激で目を覚ましてしまいます。
光漏れのない、完全な暗室で寝かせることで、
- 暗い部屋に行く→寝る
- 部屋を明るくする→起きる
という睡眠習慣を赤ちゃんに教えることができます。
そうすれば、赤ちゃんの寝る時間を親がコントロールできるので、
- いつまでも寝ない
- 早く起きすぎる
という事態を防げます。
双子の場合は、二人のリズムを合わせることができます。
★暗室を作るおすすめアイテム
ニトリの遮光カーテンがお手頃価格でおすすめ。
カーテンの上下からの光漏れも防ぐのが大事です!
逆に、音に関しては、静かにしすぎない方が良いそうです。
普通の生活音の中でも眠れるように、習慣づけるのが大事です。
時間が来たら起こす(寝させすぎない)
赤ちゃんが寝てくれている時が、親の唯一の休息時間。
よく眠っている赤ちゃんを起こすのは勇気が要ります。(双子の場合は特に)
もうすこし寝かせていたい誘惑を振り切って、時間が来たら起こすのが、スケジュールを軌道に乗せるポイント。
朝や昼に寝かせすぎることで、スケジュールがずれて、夜更かしの悪循環になってしまいます。
朝寝や昼寝を制限して、夜7時には寝かせることで、「日中は起きていて夜は寝る」という正しい睡眠リズムを赤ちゃんに教えられます。
抱っこや添い乳で寝かしつけない
赤ちゃんを抱っこや添い乳で寝かせると、夜泣きの原因を作ってしまいます。
赤ちゃんは、夜中に何度も目を覚ましています。
抱っこや添い乳で寝るのに慣れた赤ちゃんは、夜中に目を覚すたびに、抱っこや添い乳を求めて泣くことになります。
ジーナ式では、赤ちゃんを抱っこで落ち着かせた後、完全に寝る前にベッドに入れるのがポイントです。
自力で寝ることを覚えた赤ちゃんは夜中に目を覚ました後も再び自分で眠ることができます。
私も最初は、抱っこや散歩で寝かしつけていたため、夜泣きが始まる生後6ヶ月頃から、双子が夜中に交互に泣くようになり、大変な思いをしました。
産まれたらすぐにスタートする
ジーナ式は、できるだけ早いうちにスタートさせた方が、赤ちゃんも慣れるのが早いと思います。
私は、生後6ヶ月くらいで始めたので、抱っこでの寝かしつけをやめるのが大変でした。
双子たちが抵抗して激しく泣くのに耐えて、抱っこなしで寝かせるのは、本当に心が痛みました。
生まれてすぐに始めていたら・・と後悔しました。
赤ちゃんがハイハイで親を追いかけてこれるようになってから始めるのはほぼ不可能な気がします。
本のスケジュールにとらわれすぎない
これはジーナさんも言っている事ですが、赤ちゃんの個性はそれぞれ違います。
本のスケジュールにとらわれすぎず、柔軟に調整するのが大事です。
例えば、我が家の双子たちは、最初の数ヶ月は本に書いてあるように2時間連続で起きていることができず1時間半が限界でした。
そして、赤ちゃんはどんどん成長し体力がついて、日に日に様子が変わっていきます。
本とにらめっこして、我が子が今どの段階にいるのか把握しながら、スケジュールを微調整していくと上手く行きやすいと思います。
ジーナ式のデメリットだと思うこと
私の双子育児の救世主となったジーナ式ですが、実践してみて感じたデメリットもあったので、まとめておきます。
指しゃぶりっ子なりやすい?
ジーナ式では、添い寝ではなく、ひとり寝を習慣づけるので、指しゃぶりの癖がつきやすいと思います。
夜に泣いたときにはいつでも、おっぱいを吸えた赤ちゃんは、指しゃぶりをしないと、何かの本で読みました。
ジーナ式で育てた我が家の双子たちは、二人とも、夜眠るときだけではなく、日中も指しゃぶりをする癖がついてしまいました。
長女は2歳前に、突然自分から指しゃぶりを卒業しました。
次女は3歳前の今も継続中。どうやって辞めさせようか日々悩まされています。
周囲に理解されにくい
ジーナ式の育児方法は、日本の常識的な育児とはかなり違うため、周りの理解を得るのが難しいです。
私がジーナ式を始める時期が遅くなったのは、産後すぐの義母や実母に手伝ってもらっている時にはやりにくい、という理由もありました。
- 添い寝しない
- 赤ちゃんが泣いてもすぐに抱き上げずに、少し様子を見る
- ぐっすり昼寝している赤ちゃんを起こす
などといったやり方は、ジーナ式を知らない人には、「なぜ?赤ちゃんがかわいそう・・。」という反応をされがちです。
私は、双子を育てるために仕方がないと割り切れましたが、そうでなければ、できなかったかもしれません。
出かけられないことも
ジーナ式で育児をすると、赤ちゃんは暗い静かな部屋で寝るのに慣れるため、外出先でお昼寝をしてくれない子もいるようです。
そうすると、外出先でぐずってしまうため、外出が億劫になる場合もあります。
我が家は、小さい子供二人連れての外出はそもそも難しいので、しっかりとお昼寝が必要な0歳〜2歳頃は、午前中に近所の公園や支援センターに行くくらいしか外出していませんでした。
なので、私は、この点についてはあまりデメリットと感じませんでした。
外出先で、ベビーカーや車で寝かせて、スケジュールをうまく調製する方法も、本の中で紹介されています。
1歳以降もジーナ式を参考に
我が家では、0歳の赤ちゃん期に、ジーナ式の本を頼って育児していたので、1歳以降はどうすれば?と不安に思いました。
大丈夫です。トドラー(よちよち歩き)期のジーナ式子育てについて書いてある続編があります。
1~3歳の生活スケジュールに加え、食事・遊び・しつけ・トイレトレーニングなど、トドラー期に直面するトラブルについて、ジーナさんのアドバイスが紹介されています。
年齢が上がるにつれて、子供も体力がつくので、厳密なスケジュールは必要なくなります。
それでも、時々読み返しては、一日の生活のさせ方について、参考にしています。
まとめ
今回の記事では、「双子のジーナ式ネントレ」について書きました。
双子こそ!ジーナ式がおすすめな理由
- 二人の生活スケジュールを合わせられる
- 二人同時でも寝かしつけが簡単
- 二人寝なので抵抗感が少ない
- 機嫌が良いのでお世話が楽
- 他の人にお世話を頼みやすい
ジーナ式を行う上で、双子ならではの難しさや、デメリットも経験しましたが、私は双子育児にジーナ式を取り入れてよかったです。
ジーナ式のおかげで、自分の休息時間を確保できたので、大変な双子の赤ちゃん期を、体を壊さずに乗り切れました。
双子の娘たちも、毎日の規則正しい生活のおかげか、入園まではほとんど風邪もひかず、大きな病気をすることなく成長しました。
幼稚園の入園が比較的スムーズだったのも、ジーナ式で早寝早起きが身についていたのがおおきかったと思います。
今回は以上です。